子持ちの会社員、うつ病と診断される(闘病生活1日目)
「うつ病ですね、その様子だとしばらく治療に専念してもらった方がいいかと思います。」
筆者は30台後半の既婚者男性、子供は3歳と8月に産まれたばかりの2人の娘がいる。
10年以上前からIT業界で働いており、今年の春に大手システム子会社に転職をしたばかりである。
現場は開発作業に加え、既存システムの保守も担当していた。既存システムでは依然としてエラーが頻発しており、その都度開発の手を止めなければならず、全体として後手後手の対応が続き、チーム全体が疲弊している状況だ。
土日出勤は当たり前であり、平日朝3時からの作業、深夜寝ている間にも社用携帯にバンバン着信が入るなど、到底健康的な生活を送れるような環境ではなく、向上心を持って入社した私の意欲はすぐに削がれてしまい、日々の業務に対応する事でいっぱいいっぱいになってしまった。
自宅で仕事をしていたある日、年度末までに不足する予算額について至急報告する様、指示を受け、過去に引継ぎを受けた通り対応した。
しかし、「これじゃ上には渡せない」と強く叱られた。
今回初めて対応する作業、話す内容も叱られる理由もわからない。
親切に教えてくれる隣のチームの人に質問したところ、作業に必要な引継ぎがざっくり言って半分もされていなかった事が判明。引継ぎ者もタスク過多であり、十分な引継ぎができなかったのだろう。
「こんな事着任して間もない自分ができるわけがない、、、」
電話切電後、放心状態になってしまい、妻が部屋まで夜食を持ってきてくれた所で
涙が止まらなくなってしまった。
「仕事の事はもういいから精神科に行ってほしい」と妻から涙ながら頼み込まれ、
昨日会社を休み精神科で見てもらった所、冒頭の言葉通りの結果となり、3か月間のドクターストップを言い渡された。
正直これ以上仕事を続ける事は不可能であった為、少し安心した。
しかし、私には幼い2人の娘がいる。
入社後半年程度で休職に入る為、復職はほぼ無理だろう。
子供達が大人になるまで自分は働き続ける事ができるのだろうか、
自分が精神疾患を患う事で何か悪影響を及ぼすのではないか、、、
子供達の将来を思うと不安で一杯になり、医者の前で、また号泣してしまった。
「まずは体調を良くする事ですね、仕事の事は治った後に考えましょう。」
年収も上がり、定年まで勤め続ければ子供達の養育費も一切心配いらない様な環境に転職できはずだったが、谷底に突き落とされた気分である。
この先社会復帰し、子供達を育て上げる事ができるのだろうか?
このブログでは、闘病生活から社会復帰までの軌跡を、後に見返せるように日々掲載してく。